芸能・演劇
「新しい芸能」の誕生──地域市民演劇の〈トポス〉の拡大と変容
「新しい芸能」の誕生

片山幹生[編]
A5判/264頁
本体3200円(+税)
ISBN978-4-86405-194-1
C1074
2026.4

芸能・演劇



演劇と芸能の境界を超えて

新劇でも、伝統芸能でもない。地域の人びとが生み出す新しい祭りと舞台のかたちが、いま各地で姿を見せている。生活とともにあり、ときに「小商い」として地域を支えながら、「演劇」と「芸能」の境界をしなやかに超えてゆく──。むら芝居、シニア劇団、現代版組踊、YOSAKOIソーラン祭り、平原演劇祭。各地の現場が映し出す、「新しい芸能」のダイナミズムとその現在を、演劇学や民俗学の研究者たちが取材・分析する。

T 「新しい芸能」の生成──地域市民演劇の多様な実践

1 地域市民演劇の変容と「新しい芸能」の出現  日比野啓
2 崋山劇──地域・演劇・教育をどうつなぐか  小川史
3 懐かしの「むら芝居」は「新しい芸能」か  畑中小百合
4 八老劇団の半世紀の軌跡──シニア劇団による手作りの「宝塚」が切り拓いた独自のエンターテイメント性  片山幹生

U 「新しい芸能」の展開──共生から越境へ

5 共に生きる場としての演劇──チャンチャン劇団、もみじ・あざみ寮生劇  須川渡
6 「芸どころ・名古屋」のリアル──「白い都市」を彩る伝統ニューウェーブ  鈴木理映子
7 歴史と地域をつなぐ演劇実践──『ギルガメシュ叙事詩』、SCOT、「現代版組踊」から考えるテクノロジーとエコロジーの協働  本橋哲也
8 「新しい芸能」における参加意識──多良間島八月踊りにおける余興芸とYOSAKOIソーラン祭りの演舞  日比野啓
9 演劇と芸能の境界を超えて──高野竜《平原演劇祭》における脱分化的実践と地誌的方法  片山幹生

 
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[編者]
片山幹生(かたやまみきお)
大阪公立大学大学院研究員/フランス演劇