映画論
フロンティアをこえて
ニュー・ウェスタン映画論
フロンティアをこえて

川本徹[著]
四六判/328頁
本体3200円(+税)
ISBN978-4-86405-177-4
C1074
2023.6

映画論





《T》荒野の男と女
第1章 歯磨きと水浴──『ゴールデン・リバー』と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
第2章 囚われの女たち──『パリ、テキサス』と『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』
第3章 崖の上のアリス──『モヒカン族の最後』から『ラスト・オブ・モヒカン』へ

《U》西部劇は海をこえる
第4章 この西部劇はどこの国で作られましたか──グローバル・ウェスタンの世界
第5章 エスキモー・ジョーについて尋ねるドイツ人──タランティーノの西部劇
第6章 探偵ホームズは先住民──足跡をめぐる米英豪文学・映画史

《V》時の流れに逆らって
第7章 大いなる西部の小さな時計──『曠原の志士』『黄色いリボン』、そして懐中時計
第8章 荒野のムーンウォーク──『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』の時間旅行
第9章 恐竜と西部劇──『恐竜ガーティ』から『NOPE/ノープ』まで

《W》オン・ザ・ロード
第10章 約束の地への不可能なドライヴ──ロード・ムーヴィー小史
第11章 転がり草のゆくえ──『トイ・ストーリー4』と移動の意味
第12章 ボンネットを被った西部劇──女性開拓者の日記と『ミークス・カットオフ』

 
本書をamazonで購入

[著者]
川本徹(かわもと・とおる)
1983年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。
現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授。専門は映像文化史。
著書に『荒野のオデュッセイア──西部劇映画論』(みすず書房、2014年)、共著に『アメリカ文学と映画』(三修社、2019年)、『映画史の論点──映画の〈内〉と〈外〉をめぐって』(ミネルヴァ書房、2023年)など。