歴史・文化史・民俗学
「宗教」と「無宗教」の近代南島史  国民国家・学知・民衆
「宗教」と「無宗教」の近代南島史

本体4800円(+税)
及川高[著]
A5判/328頁

978-4-86405-042-5
C1039
2016.02

民俗学・文化人類学


「宗教」をめぐるイメージは日本の近代化に伴って形成され政治や啓蒙を介し民衆を翻弄していった。
ときに期待や熱狂を生みときに抑圧や弾圧をもたらした「宗教」イメージの変遷を奄美・沖縄を舞台にダイナミックに描き出す。
【目次】

[序]
一 本書の目的
二 研究史
三 方法

[第一章 南島]
一 所在
二 南島の民俗信仰

[第二章 南島民俗信仰の対象化過程──一九〇〇年前後における民俗誌叙述]
一 対象化される民俗信仰
二 宗教をもたない人々
三 政治への端緒
四 宗教のインデックス
五 知の閉鎖

[第三章 奄美喜界島における「神々の明治維新」]
一 問題
二 背景
三 事例
四 分析

[第四章 民俗信仰論の生成──民俗学史における画期としての民間巫女研究]
一 巫女研究と南西諸島
二 柳田国男の巫女研究
三 伊波普猷──託宣と啓蒙
四 佐喜眞興英──統治を可能にする力
五 帰結──民俗信仰論の生成と陥穽

[第五章 「無宗教」の人々──奄美カトリックの受容と弾圧をめぐる言葉]
一 問題
二 事例
三 分析

[第六章 神女の回心はいかに語られたか──近代沖縄における村落祭祀の解体と力の転位]
一 問題
二 事例──大城カメの物語
三 分析

[結論]
一 総括
二 展望

 * * *
[補論 ライティング・フォークロア]
一 ある困難──現代日本と心意研究
二 民俗信仰研究の達成と拡散
三 民俗を書く──記述と主体をめぐって
四 おわりに

参照・引用文献
後書き
索引

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【著者紹介】
及川 高(おいかわ・たかし)
1981年生。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻修了。博士(文学)。
東北大学・東北アジア研究センター教育研究支援者を経て、現在沖縄国際大学社会文化学科講師。専門は民俗学・文化人類学。